僕が小学5年の頃・・・
夜中に空が光ることがあった。
時間は夜の2時前後。10〜11月だったと思う。
一度光ると10分後にまた光り、次は5分後、その次は15分後・・・
不定期に何度も光る。
真っ暗な部屋の中が、一瞬明るくなる。
空から強めのフラッシュをたいた感じ・・・
星は出ている。雷ではない。
気になって家の前の道まで出てみる。
すると、1〜2キロ離れた山の向こうが強く光っている。
あの山の向こうには、水田と道路しかないはず・・・
翌日、両親に相談するも「夜更かしするな」と怒られるだけ。
邪見にされ、全く取り合ってもらえない・・・
「どうして、騒ぎにならないんだ・・・
あの山の向こうには、何があるんだ・・・
こんな時に、モルダー捜査官は何やってるんだ・・・」
その夜2時、また空が光った・・・
もう、気になって眠れない。
あいつの事で頭が一杯。
いてもたってもいられない。
あたし、我慢出来ない!!!
両親に気づかれない様に愛車の黄色いマウンテンバイクに乗り、光に導かれるように、ペダルをこいだ・・・
第一部 〜終〜