まぶしい・・・
光の中に人影が・・・
立ち上がると2メートル近くはあるだろうか・・・
真っ裸で筋肉隆々、金髪のあいつ・・・
「服をよこせ。」と僕に言い放つ・・・
未来からやって来た・・・
現実は大した事は無い。
公園に着いた僕は、すぐに山の向こう側を確認する。
しかし、そこには何も無い。
というよりも、暗くて見えない。
遠くの方に、少しの電灯が道路に沿って続いているだけ・・・
どのくらい待っていたかは、分からない。
30分以上はその場所にいたと思う。
その間も、一度も光らない。
こうなってしまうと、どうする事も出来ない。
いや、元々何も出来なかったと思う。
結局、その日は家に帰った・・・
翌日からは、普段通りの生活。
あの日から、一度も空は光らない。
特に変わった事は無い。
嘘だったみたいに・・・
僕自身、だんだんとその事を忘れていった・・・
18歳から地元を離れて、東京に住んでいる。
僕自身、寝ぼけてたんじゃないか・・・と思う事もあった。
人間の記憶なんて曖昧だと思う・・・
でも、あの夜の事は、今でも鮮明に覚えてる。
25歳になり、地元に帰った時の事・・・
人に会う約束をしていたので、ファミレスに向かう。
車に乗って、家を出る。
家の前の道に出た時・・・
一回だけ・・・
空が光った・・・
第三部 〜完〜
信じなくても良いですが、全て実話です・・・